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Halo:川内倫子

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Halo:川内倫子

写真・テキスト:川内倫子 / デザイン:ハンス・グレマン / 2017年9月 / 31.5cm×23cm / 96ページ / 帯状ケース付き(箔押し) / 日本語

オリジナルの写真集としては、2013年に発表した『あめつち』から4年振りとなる、全点デジタルで撮影された、川内倫子の最新写真集です。

2010年のブライトン・フォトビエンナーレのコミッション・ワーク以降も撮影を続けている、イギリスで撮影された、旋回を繰り返す無数の渡り鳥の姿。
中国・河北省の村で300年以上続く「打樹花」という祭りでは、花火の代わりに鉄くずを溶かし壁にぶつける勇ましい男たち。
また、神在月と呼ばれる旧暦の10月に出雲大社で執り行われる神迎祭。
八百万の神々を迎えるため、夕刻、稲佐の浜で御神火が焚かれる。
参拝者が見守るなか夜の海には雨粒が光る。

「円光」や「後光」という意味のほかに、いくつもの星からなる球状星団が、銀河系の周囲を包み込む領域の呼称でもあるHaloと題された本作は、自然と人間の潜在的な関係性と、祈りにも似た生命の力強さが、暗闇に対する恐怖と静寂、光に向けての希望と喜びを内包し描かれる。
これまでの作品からさらなる飛躍をみせる、川内倫子の新境地です。


銀河系にある小さな星の、さらに小さな生き物たちはきょうもそれぞれの役割をまっとうしている。
太陽の光のなかで。薄い氷の上を歩くようなバランスで。祈るようにして美しいものを探しながら。
それぞれの領域を、幾重にも重なるなにかに守られながら。
―川内 倫子